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東京郊外に住む伊藤健一さん(29)は、 「四足走行」での100メートル世界最速記録を持つ。 2008年11月、サルのような「四足走行」で18秒58というタイムを
叩き出し、ギネス世界記録に認定された。

「小さい時から顔や体型がサルに似ていると言われてきた」と振り返る伊藤さん。
「でもサルが好きだから全然気にならなかった。むしろサルのようなことを してみたいと思った」という。

大好きなサルの走り方に憧れ、約10年にわたって「四足走行」の練習を 積み重ねてきた。手袋と滑り止め付きの靴を身につけて街を散歩することもある。
警察に通報されるのを避けるため、山で約1カ月間合宿した経験もあるが、 猟師にイノシシと間違われて撃たれそうになったこともあるという。

伊藤さんは、将来的に「四足走行」が陸上競技界に認められる日が訪れると 強く信じている。「確かに今はオリンピック競技ではないが、500年後には 陸上競技の短距離走が全て四足になっているはずだ」と大胆な予想を立てた。